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ダニエル・ラノワ「ルーツに誠実でありたい」


写真・成瀬正規
 ボブ・ディランやU2、ニール・ヤングらを手がけてきたプロデューサーのダニエル・ラノワ=写真・成瀬正規=が、ビルボードライブ東京で公演した。ギターやペダル・スティール、ボーカルを担当。ギターの響きが鋭利で激しく、緊張感のあるステージだった。「一番影響を受けたアーティストは、ジミ・ヘンドリックス」と語っていたが、情熱的なステージを見て納得した。
 ロックの最前線を走ってきたダニエルは、自身が育ったカナダの文化に深い愛着を持つ。どこか土のにおいがする音楽にも、その思いが表れている。「私は自身のルーツに誠実でありたい。音楽の中に誠実さを込めることができれば、それが人の心を打つ」
 音楽スタジオの仕事を始め、やがて知人を介して、英国出身の音楽家で大物プロデューサーのブライアン・イーノと出会う。「彼は私の先生のような存在。出会いは大きなターニング・ポイントだった」。イーノのアルバム「アポロ」などに参加し、その後、一緒にU2のプロデュースを行った。「ステージで学んだことは、スタジオで生かせる」。一人のアーティストであることと、他のミュージシャンのプロデュースを行うことは、彼の中で、密接に絡み合っている。
 近年は、この日も共演した名ドラマーのブライアン・ブレイドらと共に、「よりリズム重視でファンキー」と語るグループ「ブラック・ダブ」のアルバムも出している。
(2012年2月9日
読売新聞)


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